2018年4月24日火曜日

【4歳の壁?】 3歳までとは何が違う? どう違う? ホントに違う?

「子どもと英語の応援団」 
団長の松井美紀です。
今日もこのブログに来ていただいて、
ありがとうございます。

今週は、
年少のお子さんを持つお母さんに向けて
書いていこうと思います。

昨日は、
「バッグを持たせよう」という
提案をさせていただきました。

今日は、
そもそも、年少の時代とは、
どんな特徴があるのでしょうか?

そして、巷でうわさされる
「4歳の壁」について、
生徒さんたちの様子を交えながら、
お伝えしていきます。


(たった1歳違うだけですが・・・・・)



1. 3歳と4歳の違い

3歳児と4歳児。
年齢はたった1歳しか違わないのですが、

お子さんにとっては、
「天国と地獄」と思うくらい、
違う状態になる方が多い年齢ですね。

それは、
多くのお子さんが幼稚園・保育園に入園し、
社会生活を始める年齢だからです。

もちろん、私の息子のように生後5か月から
保育園にお世話になっている子もいますが、
多くのお子さんは、
3歳児として入園するわけです。

それまでご家庭で、主にはお母さんと二人で
過ごしてきたお子さんにとって、

ママと離れる

この経験は、それほど多くないですね。
経験がないから、
それがどういうことかわからないから、
怖い。

短時間であっても「ママと離れる経験」があるお子さんは、
その衝撃度合いは比較的低いはず。

つまり、
入園前にどれだけ「ママと離れる経験」をさせてあげたか、
これが、
「ママと離れても大丈夫」と学習できる唯一の方法です。


2. 「4歳の壁」

入園が、
3歳と4歳の大きな違いであることは変わりませんが、
もう一つは「4歳の壁」という言葉が、
独り歩きしているような気がするのは、
私だけでしょうか?

3歳は、
「脳細胞の80%が3歳までにできる」という、
ものすごい臨界期を持っています。
(6歳までに90%ですからすごい!!)

それに対して、4歳というのは、
取り立てて「すごい年齢」というものがないのではないか、
と思います。

先ほど挙げた違い「入園」というのは、
ここ長野県では
ほぼ100%の方が3歳児で入園になりますが、
他の自治体、例えば都会では、4歳児で入園が多いです。
だから「入園」だけが3歳と4歳の違いではないはず。


単に年齢だけではない違い、それは

「脳細胞の80%が3歳までにできる」

これに尽きると思います。

「脳細胞の8割ができている」状態で、
園生活を始めれば、
土台ができている所に
いろいろな情報が入ってくるわけですから、

お子さんによっては、まさに『混乱』が起こります。
つまり、「脳細胞レベル」から
「言語を扱えるレベル」とでも言いましょうか、
「次の段階に入っている」わけですね。

ある意味、「混乱1年目」なんですね。

そこに、なにかしらの「名前」があると、
人の中に浸透しやすいのではないか、
と思えます。


3. 第2段階1年目

私は、
4歳というのは、成長過程において、
2段階1年目という言い方をしています。

それまでの3年間でどんな子育てをしてきたか、
よくわかる1年間になると思うのです。
「答え合わせ」とはちょっと違いますが、
ご自分の子育てを、
一度、冷静に振り返ることができる1年間です。

それは、厳密に言えば、
4歳になる、4月から翌3月までの1年間。
いわゆる年少さんの1年間。


心と体の一番の基礎ができる3歳までに、

どれだけ「子供」のことを勉強したか、
どれだけ「子供の発達」について理解していたか、
どれだけ「子供の近い将来。遠い将来」
のことを考えてあげていたか?


親御さんの理想と、お子さんの現実が、
どれだけ近いのか、どれだけ遠いのか。

正解ではなく、

どれだけ、
お子さんに近い存在でいられたか。

どれだけ、
お子さんを理解してあげていたか。


子育ての鉄則に「人と比べない」とありますが、
時には、
他のお子さんを知ることによって、
親御さんご自身の視野を広めることができます。


また、
3歳までと違う環境(園生活)の中で、
大人が、人との関わり方を見せてあげる、
とてもいい1年間にできると思います。


少し話が逸れますが、
入園して最初に「保護者会の役員」を決めたりしますよね。

「大変だ・・・」と思わずに、
「いろいろな情報を仕入れられる!」と、
ぜひ前向きに引き受けてみてください。
入園1年目だからこそ、いろいろ聞けちゃうことも、
きっと、たくさんあると思いますよ。


3歳神話」とか「4歳の壁」とか、
世の中の言葉に振り回されることなく、

「お子さんのためになること一杯」の、
1年目にしてあげましょう♪




私の体験や、教室での出来事が、
あなたの子育てや教える仕事に、少しでも役立てばうれしいです。

今日も子どもと一緒に楽しみましょうね♪


 ではまた明日。



See you tomorrow!




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2018年4月23日月曜日

【自己管理】 英語だけではないけれど、例え年少でも教室ではできるから! 

「子どもと英語の応援団」 
団長の松井美紀です。
今日もこのブログに来ていただいて、
ありがとうございます。

今週は、
年少のお母さんに向けて書いていこうと
思います。

年少のお子さんのお母さんに、
今だからこそやって欲しいことや、
将来のためにやった方がいいよ、
ということなどを、まとめてみました。





1.バッグを持たせよう

教室に来る年少のお母さんに、
最初にお願いすること。
それは、
「バッグは自分で持たましょう。」

保育園・幼稚園でも
園バックがありますよね。
最近は、
保育園はランドセルタイプのことが
多くなってきましたね。


お子さんが自分でバッグを持つ事は、
実はとても大切なことです。

自分の持ち物を自分で管理する。
その一番の練習が
まずはバッグを持つことです。


バッグの中に入っているものは、
今日のレッスンで必要な物だけにして
もらいます。

例えば、年少さんには
まずテキスト、クレヨン、宿題帳
A 4ファイル、ハンカチ、ティッシュ
パズルとパズルピース。

バッグはお子さんが出し入れしやすい、
B4サイズ以上のシンプルな物を
お願いしています。


慣れるまでは、
ちょっと重いなと思うかもしれません。
でも子供はだんだんと慣れていきます。
必ず、できるようになります。

なので、まずは自分のバッグは、
自分で持たせてあげましょう。


2.「自己責任」の練習

自分の荷物を自分で管理するということは、
自己責任の第一歩になります。


「自己責任」というと、ちょっと堅苦しい、
大人の事のように思うかもしれませんが、
そんなに難しいことではなく、
自分のことは自分でできる子供にしよう、
ということです。

トイレに入ったら自分で流すのと同じように
自分の着るものは自分で着る、とか、
自分のお洋服は自分で挟む、とか、
自分で使ったおもちゃは片づけるのと同じ。 
決して難しいことではありません。

ただ、どんなに簡単なことでも、
本人にやらせてあげないと、
いつまでたってもできないですよね。


たかだかバッグと思われるかもしれませんが
一事は万事。
難しいと思うのは、お子さんではなく、
親ごさんの方です。

ちょっと出来ないなら、してあげよう
このぐらいはしてあげよう
じゃあ、あれも。なら、これも。


無意識だと思いますが、
お子さんに色々なことをさせていない、
「ちょっとだけなら」と、
何でもママがやってしまう方が、
最近は多い気がします。


確かにお子さんのバッグを
ママが持っているということは、
無くさないし、歩くのにも、時間がかからない。
片付けや準備の時間が短くなるという点でも
いいのかもしれません

でも、大事なのは、
そのお子さんがどうやって成長していくか、
英語学習を通じて、
どうやってその子の能力を伸ばしていくか、
それを一番大事に考えます。


そのお子さんが社会に出た時に、
本当に役に立つ英語の力をつけてあげたい。
英語学習を通じて自学自習を身につけ、
自信のある人生を送って欲しい。
世の中に役に立つ人になって欲しい。


そんな思いから、
「バッグは自分で持ちましょう。」と
言い続けています。



3.サポート」です

学習者のお子さんと保護者の方、
そして教師である私。
この3つががっちり手を組んだ時に、
お子さんの能力はどんどん開花されます。

そして、
お子さんが自分でできることのレベルを
少しずつ少しずつ、高くなるように、
親御さんには
サポートをしてほしいと考えています。

これは、もちろん放任主義とは違いますし、
愛情のないやり方でもありません。
お子さんの将来を見据えた、
子育ての醍醐味ともいえる考え方です。

お子さんがヘルプを求める時にはヘルプを、
サポートを求めている時にはサポートを、
していきましょう。

そして、「ヘルプ」と「サポート」を
ごちゃ混ぜにしない。

この姿勢が親ごさんには必要だと思います。


ヘルプとサポート

この違いは、
子育てにとても役立つ考え方ですので、
書いておきます。


ここに、
お腹を空かせて倒れている男の人がいます。

彼に「魚を与える」のが、ヘルプ。
彼に「魚の釣り方を教える」のがサポート。

ヘルプは緊急性のもの。
サポートは恒常性のもの。

う~~ん、少しわかりにくいですね。

まずは、その男の人に、魚を与えて助ける。
文字通りのヘルプです。

その男の人が、元気になったら、
今度は魚を自分で取れるように、
「魚の獲り方=生き方」を教えてあげる。
これがサポートですね。

困っている人に緊急に手を貸してあげたら、
次にその人が同じ困難に陥らないように、
導いていく。

これこそ、子育てだと思います。
これこそ、教育だと思います。


アイキャン
I can do it!

そんな言葉をたくさん言えるお子さんに、
なって欲しくないですか?


私の体験や、教室での出来事が、
あなたの子育てや教える仕事に、
少しでも役立てばうれしいです。

今日も子どもと一緒に楽しみましょうね♪


 ではまた明日。



See you tomorrow!




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2018年4月19日木曜日

【号泣】 レッスンする時に子どもが泣いていたら、教師はどうするか?

「子どもと英語の応援団」 団長の松井美紀です。
今日もこのブログに来ていただいて、
ありがとうございます。


今日は、この春から教室デビューした、
年少さんの報告、第2弾。

ちなみに、第一弾は?
【英語だけじゃない】 「年少児、教室の初回レッスンで・・・



年少の子ども達の中には、毎年あるのですが、
レッスンに来ると「泣く」子がいます。

泣いている年少の子に対して、
私がどのように対応しているか、
今日は書いてみますね。















1. ママへの提案

毎年あるのですが、
年少の子供というのは、
それまでお家でお母さんと、
二人で過ごしていた環境から
保育園・幼稚園という集団生活が始まり、
彼らの人生の中の一大転機の年になります。

そういった中で、
幼稚園保育園から帰ってきて、
やっとお母さんと一緒にいられると思ったのに、
例えば英語教室に来ることによって、
せっかく会えた人とまた別れなければいけないという、
恋愛感情にも似た気持ちが沸き起こってきます。

つまりその子にとっては、
英語教室というのは楽しい所であるわけがなく、
ある意味、最悪の場所になるわけです。

「ママと離れると寂しい」

そう言って泣く子供に関しては、
けして、泣くことが悪いわけではありません。
それまでの環境と大きく変わってしまったことに、
彼らがものすごく戸惑っているということ、
それを、大人が受け止めてあげることが、
とっても大事です。


子供がレッスンに入る時に泣いてしまう場合、
私はお母さんに二つの選択肢を提案します。


   泣こうが喚こうが、
笑顔でこの場から立ち去っていただく。

それによるメリットは、
途中で泣き止み、
それによりレッスンができるということ。

デメリットは、
レッスンの前半はその場にはいるけれども、
十分なレッスンを提供することができないということ。


   お母さんが一緒にレッスンを受ける。

それによるメリットは、
その子にとっては安心してレッスンが受けられるということ。

デメリットは二つ。
他の子供も自分のママがいないことに気が付き、
泣きはじめるということ。
そして、
いつまでたっても
自立してレッスンを受けることが
できないということ。


「お母さん、どちらにされますか?」

この二つの選択から、ほとんどのお母さんは、
   の「とりあえずその場から立ち去る」を選びます。

想像してください。
愛しい我が子が、
いいと思って入れた英語教室で、
「ママと離れるのが嫌だ」と言って泣いている。
これを喜ぶ親ごさんなんて、誰もいません。

でも、
子供に自立してほしい、
頑張ってほしい、
英語を好きになってほしい、という、
いろんな思いから、
「笑顔で」その場から立ち去るわけです。
辛くないお母さんなんていません。

それでも私は、お母さんには、
その場から立ち去っていただきたいと思っています。
そう思っているから、先ほどのような提案をします。

実は、
この提案にも順番があるんですね。



2. 提案の順番

最初に、
お母さんに一番してほしい提案をしています。
次に、
お母さんにして欲しくない行動について
お話しする形になります。


この順番でお話すると、
人間は最後に聞いたことが
一番インプットされます。

そうするとお母さんの中では、
「こうなってほしくない」ということが
インプットされているわけですから、
そうじゃない選択をしますよね。

子供には、
がんばってほしい、
自立してほしい、
と思っているわけですから。

必然的に最後の
「いつまでたっても、
自立してレッスンを受けることができない。」
は、選択しません。


では、実際に泣いている子供たちは、
どうしているのでしょうか?

はたから見たら、
冷たく思えるかもしれませんが、
私は泣いている子も泣いていない子も、
同じ声のトーン、同じ笑顔、同じ言葉の量、
というように、
泣いている子を特別視しません。

ある意味、
冷たい先生に見えることでしょう。
でも、
泣いている子を特別視することは、
その子がずっと泣いている状況を、
私が認める形になります。
だから他の子と同じように、
レッスンも淡々と進めていきます。

涙で顔がぐちゃぐちゃになっているなら、
お顔を拭くよ、と言ってハンカチを持たせる。
片づける時間の時も、さっさと片づける。
友達の輪に入れなくても、横目で見守る。

大泣きしているから、
ちょっとしたパニック状態ではあるのですが、
それでも、
「パズルよ、やるよ。」と言ってパズルを出させる。
楽しいはずのパズルが、
泣いていることでできなくなっているなら、
その横にいるお友達に、手伝ってもらう。

色々な方法があるんですけれども、
いかにその子が泣いていないかのように、
大人のこちらが振る舞うということは、
とても大切なことです。



3. 泣く理由は?

そもそも、なぜ泣いているのか。

これは、
この場が怖いわけでも、
悲しいわけでも、辛いわけでもなく、
自分の思い通りにならないから、
泣いているんです。
子供の自然な心理です。

それまでの家庭生活の中で、
自分が中心の生活をしてきたわけですから、
自分が中心でない、
自分の思い通りにならない、
それをカバーしてくれるママがいない、
そんな時間をほとんど過ごしたことがない子供達です。
だから、
彼らの中に泣けばなんとかなるという思いが、
無意識の中にあります。
それを多かれ少なかれ、
子供はアピールしてくるわけです。

ある意味、
赤ちゃんが「抱っこしてよ」と泣くのと同じパターンです。
泣けばママが来てくれる、
いいとか悪いということではなくて、
子供の中に自然に身についている、
要求解消方法です。
誰もが持っている手段です。


さて 、
泣いている子に淡々と接しているとどうなるか。

泣いていたって、子供というのは賢いですね。
どこかで、
相手のことを冷静に見る瞬間というのがあります。


具体的に言うと、
泣いている声がおさまる瞬間です。
泣き止むというわけではないんですけども、
泣いているのが止まる瞬間と言いますか、
その時にその子に注目をする。

そして、、、、、、

続きは、次回に。


私の体験や、教室での出来事が、
あなたの子育てや教える仕事に、少しでも役立てばうれしいです。

今日も子どもと一緒に楽しみましょうね♪


 ではまた明日。



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