2018年2月5日月曜日

「先生」と「教師」の違いは?

「子どもと英語の応援団」 団長の松井美紀です。
今日もこのブログに来ていただいて、ありがとうございます。


今日は、これから「子ども英語教師」になりたい方へ、
以前のスクールで教師研修をしていた時のお話をしたいと思います。


新人研修では、技術的なことはもちろん、
心根と言いますか、教師としての覚悟を、
次のような手順で伝えていました。




1「先生」という言葉

















(この方、○○義塾のコーチに就任したとかしないとか)

英語教師を目指す人は、「英語」という言葉を扱う仕事なので、
言葉に対しては、敏感になって欲しいと思います。

例えば、英語ではteacherと表現する私たちの仕事は、
日本語にした時に、微妙に違うニュアンスを持つときがあります。

まず、「先生」という言葉に対して、どのようなイメージを持ちますか?

呼び方
優しい
学校
宿題
怒る
怖い
部活
幼稚園
高校
家庭訪問
指導
将来
尊敬
など・・・・・・・

いろいろな言葉が思い浮かびますね。

この中で、ちょっと怖いのが「呼び方」としての「先生」。
今では見かけませんが、繁華街で呼び込みをしているお兄さんが、
道行く人を呼びかけるときに使う言葉のトップ2が、

「先生!」と「社長!」

どこかに、揶揄する気持ちもあり、
言われた人は、「ちょっといい気分」になると言います。

教室でも、新人でもベテランでも、
子どもから見たらみんな「先生」
それはとても大切なことですが、

一番怖いのは、
まだ「先生」の域に達していない人が、
自らのことを「先生はね」と言って語る。

これは、
繁華街で呼び込みの人に「先生!」と言われるのと、同じ気がします。

そして、教師同士が
「○○先生!」「△△先生!」と呼びかけ合うこと。
普通の名前があるのに、
なぜ、「○○先生」と言ってしまうのか。

私は、
子ども達と話すとき、自分のことを「わたしは」と言っていました。
子ども達に、自分のことを「先生はね」というまでに3年かかりました。

3年たって、
ようやく一人前になれたかも、と思うようになったからです。


2「教師」という言葉

一方で、
「教師」という言葉に対しては、どのようなイメージを持ちますか?ー

職業名
家庭教師
冷たい
業務
成果
子どもの成績
熱血
教える人
プロ
ベテラン
など・・・・・・・

「先生」に比べて、少し生徒と距離があると思っていますか?

確かに「アルバイト教師」という言葉もあるので、
一部の「先生になりきれない人」もいますが、
ある意味、「プロ」の一言につきます。

教える仕事である以上、生徒である子どもが主役であり、
子供の成長が、「教師の評価」になることを、
よく理解している人が多いと思います。

また、学校などの「組織」の力よりも、
「教える力」といいますか、プライドを持って仕事をしている人は、
この「教師」という言葉の方が、しっくりするのではないでしょうか。


3「教師」と「先生」

では、新人の先生に、何を伝えていくのでしょうか。

それは、
職業としての「教師」と
子どもに関わる人間性と表す「先生」を、
兼ね揃える人になって欲しいと、伝えてきました。


子ども達が思わず「先生!」と言いたくなるような空気と、
「子ども達の英語力と人間性を伸ばすこと」を何よりも大切に考える、
プロとしての「教師」としての姿勢を、
持ってほしいと思います。


では、私はどうなんでしょうか・・・・・


きっと、教室やサークルのママ達が、
その答えを知っていると思います。




私の体験があなたの子育てに、少しでも役立てばうれしいです。

今日も子どもと一緒に楽しみましょうね♪

 ではまた明日。



See you tomorrow!


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